kamonasubiのブログ

我が履歴書

旅2.5

「そんなもん持ってきてねえよ!!!」

バスで出会った青年の最後の一言であった

彼は出国においての"情報"が欠如していたのだ。

 

私はニューヨークにいる「ある人」へ電子メールを送った

 

カタカタ『こんにちは』

「こんにちは、どうやら本当にこっちにくるようだね、それにしてもこっちは毎日どこかでイベントをやってるよ。何せ世界中が憧れる街だからね」

カタカタ『とても楽しそうです』

「ああ、そうさ。君もこっちでアメリカンドリームを掴むといいさ、その時は自由の女神ですら交際相手にできる」

 

黒く冷たい雨の中、作業員が飛行機を誘導している

むっとした表情の搭乗員が私の荷物を頭上に置いてくれた。

 

ごごごごごご

 

飛行機が空港の地から離れる

 

今日は生れ落ちて10089日目だ

「18時間」時計が一周と半そんな一日があっても不思議ではない。

 

旅2

ISUZUの古びたワゴン車

カーステレオからは「青い山脈」が流れている。

 

「おれっちは各地の温泉を巡るのが好きでね、それも旅の醍醐味の一つなんだ四国だと道後がよかったな、有名どころの裏手に現地の人が行く大衆銭湯があんだよ、おれっちは高級なとこより、そんなとこが好きだよ、鴨っちは道後に行ったことはあるかい?」

 

『ええ、2度行きました。1度目は近畿から2号線を渡り広島までゆき、しまなみ街道を渡って、道後を目指しました。自転車で』

『2度目はバイクで四国を一周したときに寄りました』

 

「へえ、鴨っちも案外 旅が好きなんだなあ、で、今からどこに行きたいんだよ?今ならおれっちは上機嫌だ、何でもリクエストに答えるぜ」

 

『ニューヨークはいかがでしょうか?』

 

ぶほッ

 

「あんたも冗談が下手だぜ、香川の友達に会いにいくんじゃないのか?ニューヨークってかなり遠いぜ?車で行けるのは大阪ってとこにある国際空港までだ、そこからは飛行機で海を越えて行かなきゃいけない」

 

『気がかわったんです』

『JFK空港というところまで行ければ、現地の友達が迎えにきてくれます』

 

バスで出会った青年はしばらく考える。

 

「よし、わかったよ、おれっちも旅は流れるようにするのが好きなんだ、これも何かの縁だ、一緒に行くか、ニューヨークってとこによ。あんまり知らねえけどな、そのニューヨークってとこは、確かタクサンの国が集まったことを、まとめて、そう呼ぶって学校で習った記憶があるぜ。フランスとかドイツとかそういったところをまとめてそう呼んでんだよ」

 

『勉強になります』

 

 

旅1

「顔を洗ってきなさいよ」

バスで知り合った青年は言う

 

「おれっちは2年前に仕事を辞めたんだ、もう働くのはこりごりさ」

 

『生活はどうしてるの?』

 

「寝泊りは車さ、車がありゃどこでも寝泊りができる、それにお金が寂しくなってきたら各地の農園で住み込みのアルバイトをするんだ、1カ月丸まる働いてお金を貯めたら、また違う土地に行くんだ」

 

『なんだかすごい生活ですね』

 

「大事なことはその土地の人が教えてくれるんだい、あと重要なことが知りたかったらPAでたむろしているライダー達に聞けばいい、彼らの情報力はすごいぜ、何せ日本中をずっと旅してるんだからね」

 

『そういえば昔、ジャンパーソンってヒーローものがありましたね、車からヘリコプターが出動するやつです。小学2年生の頃よく見ていました』

 

「おいおい、話をそらすんじゃないよ。おれっちは今貴重な話をあんたにしてるんだぜ、まあ、あんたがこの先、金が底をつきて実家のお母ちゃんや親戚達にしがみつく羽目になってもいいなら話しは別だがな。とにかくだ、旅には金がいるんだよ。無駄金は一切使うな、一日で使っていいぜいたく品はタバコだけだ。おい、それにしても腹減らないか?安くてうめえ寿司屋がそこにあんだよ」

 

『喜んで』

 

 

 

交差点の角に、一軒の小さな小屋が建っており雑な字で「豊寿司」と書かれた看板が掲げてあった。確かに情報がないと、その存在に気づかなかったろう。

 

「おう、おやっさん、いつもの2つ頼むわ、あとアサリの味噌汁も2つ付けてやってくれ、今日は大事なダチ公を連れてきたんだ」

 

「ヘイ」大将らしき人物が無愛想に答える。

 

「おう、鴨っちよ、ここは一見うす汚い店だがな、安くてうまいんだぜ、おれっちの一番のおススメは”はまち”だ、強い波の海で鍛えられたはまちは、そこらのはまちとはてんで違うんだぜ」

 

『ヘイ』

 

「あんたも変わった人間だな、ところであんたはどこに行こうとしてるんだい?」

 

『昔の仕事仲間が香川で働いているんです、彼に会いに行こうかと』

 

寿司が到着。

 

「しんきくさい話はおいといて、ほら、鴨っち、はまち様のご到着だ、さっさと食ってしまおうぜ」

 

彼はキチンと背筋をのばし「いただきます」と低い声で言ってからはまちを手でほおばり、荒く咀嚼した。

 

「むしゃくしゃ、むしゃくしゃ」

 

『○○さん、むしゃくしゃしてるんですか?ストレスが溜っているのかも』

 

「擬音まで拾わなくていいんだよ、ほら、さっさと食べなよ、味噌汁が冷めちまうぜ」

 

『おいしいです』

「うんうん」

 

 

ふう、うまかったー

 

 

「鴨っちよ、これからどうする?」

『まずはこのへんを探索したいです』

 

「まあいいや、これも何かの縁だ、しばらくあんたに付き合うとするよ。ここから、しばらく移動したらおれっちの車があるんだ。それでどこんでも連れてってやるよ」

 

『ありがとうございます』

 

 

うどんとおそば、どっちが好きですか?

「あなたの"そば"がすき」

 

『え?』

 

「・・・」

 

 

「にこっ」

 

接客業のあるあるで、ある

おれのヤキメシは世界一うまい

「男の心理は実に単純である」

そう語るのは日本人男児にうんざりしている彩さん(仮名)

 

何か料理を作ろうものなら「世界一うまいはずだ」と豪語し皿は洗わず

腕にテーピングを巻いたりして負傷することに美徳を感じる。

 

初デートは念入りに計画されたが、交際したとたん連れていかれるのは

「城」や「神社仏閣」ばかり。挙句の果てには「福沢諭吉記念館で3時間も待機させられた」と、なんとも言えない体験談を我々取材陣にしぶしぶと語ってくれた。

 

「だんだん、ひどくなっていくんですよ。一緒にテレビをみていても"おれはNHKしか見ない"といい私がバラエティ番組を見てると怒るんですよ」

 

「去年のクリスマスプレゼントに何が欲しい?と聞くとコンタクトレンズって。ロマンのかけらもないですよね」

 

「何度も何度も私に"なぜ武田・上杉が天下を取れず、豊臣・徳川が天下を取ったのか"という話をされました。彼曰く"天下人達は地元に執着しなかった=活動の拠点を時代に合わせて変えていったから"とのことですが、そんなことは私達の将来に全く関係のないことだと、私はずっと思っていました」

 

Q大変でしたね、ちなみに今はどんな彼を求めていますか?

 

それはもちろん、毎日ありがとうと言ってくれる人がいいですね。あと週に1回はサプライズが欲しいです。あと、私のSNSに毎回コメントをくれる人、あとは言わずとも前からではなく、後ろから抱きしめてくれる人を探しています。

 

切った前髪や爪の模様や色の変化に気づいてくれて、デートは牛丼屋やラーメン屋でなく、おしゃれなパンケーキ屋さんとか、 流行りのカフェとか、顔面は特に気にしませんが芸能人でいうと「向井り」さんのような可愛くて清潔感のある人がいいですね。私が高さ10センチのヒールを履いていても歩く速度を合わせてくれる人を求めています。もちろん年収は800万位以上を希望しています。

 

 

 

「そうですか」

 

取材は途中で中断された。

 

 

 

 

か、か、、

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Uddonさん(仮名)はとてもシャイな男の人です

 

ある日、彼は一生懸命カレーを作りました。隠し味にコーヒーを入れてコクを出しました。


「コトコト、コトコト」

時間をかけて弱火で煮込みました。

 

(誰かに食べてもらいたいなあ)

 

そう考えているとウサギさんがやってきました


「やあUddonさん、こんにちは元気かい?さっき畑で立派なニンジンがとれたんだ、どうだい一つあげるよ」

 

『ありがとう、、ウサギさん。あの、、』

「どうしたの?」

『か、、か、、、』

Uddonさんは恥ずかしくて「一緒にカレーを食べませんか?」と言えませんでした。

 

3時のおやつタイム、お気に入りのタンポポの根っこから作ったコーヒーを煎っていると、ウナギさんがきました。

 

「こんにちはUddonさん、私は今日とても長い時間散歩をしてきたんだよ。ひどく疲れてね、少し休ませてくれないか?」

 

『どうぞ。あの、、、』

「ん?どうしたの?」

Uddonさんは勇気を振り絞って言葉をはっしました

『かっ、、、かっ、、、』

「??」

Uddonさんは恥ずかしくて「一緒にカレーを食べませんか?」と、また言えませんでした。

 

そして夕方

 

「トウキョウ」という大きな町からふくろうによく似た世話好きの兄さんがきました。


「おう、兄弟きたぜ、今日はシマカゼっていうデンシャできたんだ、これがまた最高でな、それにしてもひどく腹が減ったよ、何か食べ物はないかい?」

 

『あの、、、、、』

 

Uddonさんは再び勇気を振り絞りました

『かっ、、、かかかか、、、カレーを食べませんか!?カレーを作ったんです!!一緒にカレーを食べませんか!?』

 

「なんだよ、なんだか必死で怖いな、でもいいや、おいらは細かいことは気にしない、ありがたくいただくよ」

 

「うん、うまいね、おかわりある?」

 

『^-^』

 

Uddonさんはとてもいい一日を過ごせました。

 

 

 

和食が恋しいと思ってね

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東南アジアを旅して1ヶ月が経った頃

 

「鴨さん、ちょっとスーパーに寄っていいかい?」

『ええええ、せっかく旅行にきたのに、もっと楽しいところ行きましょうよBARとかビーチとかさー』

 

「いいから、ついて来なさい」

 

到着。

広大なスーパー内をいったりきたりする

 

『○○さんお腹すいたよー、早く食べに行こうよ』

「あっれーおかしいなあ、この辺にあったはずなのになあ」

 

『何探してるんだよー もー!』

 

「あったあった、ほら鴨さん」

 

『え?何?ただの醤油じゃないですか』

 

「こっちの味付けに飽きてきた頃でしょ?和食が恋しいと思ってね。さぁ飯食いに行きますか」

 

きゅーん